財団法人田澤義鋪記念会は、昭和27年12月に設立され、半世紀を経ました。目的は、田澤義鋪の残した民主的平和的な社会教育上の精神と業績を伝え、これの実現に努めるとともに、故人が理想として追求した゛道義国家の建設”に寄与することにあります。
 当財団は、毎年秋に故人を偲ぶ記念会を開催するとともに、下村湖人による田澤義鋪伝、田澤義鋪選集の刊行と普及、映画の製作、青年団を育成するために田澤賞の制定など、目的遂行のための諸事業を行っています。
 田澤先生は大正・昭和の激動の時代に、日本の社会教育の振興、青年団の発達に力を尽くすとともに、日本の国の政治刷新、とりわけ選挙粛正運動に生涯のすべてを捧げられました。その思想と言動は今日にも生きています。
 今日の日本は、バブル経済が崩壊し、繁栄のかげに隠されていたさまざまな問題がいっきょに噴出して混迷しています。21世紀を迎えたというのにいまだに日本の国の形が見えていません。いま大事なことは、すべての根源を見直して日本の進路を見通さなければならないのですが、そのためには改めて田澤精神をよみがえらせ、田澤先生の業績に学ぶ必要があります。そこから21世紀を確かなものにしていけるはずです。
 私どもは、当財団の使命を再確認しながら、今後さらに一層、田澤精神の継承発展に力を尽くしてまいります。